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第75回日本小児神経学会関東地方会を主催しました
2021年9月11日(土)、お陰様で盛況に会を終えることができました。ご協力いただいた皆様方に心より感謝を申し上げます。以下にプログラムより挨拶文を転帰いたします。
ご挨拶
新型コロナイウルスの流行により、世界中のあらゆる分野で新たな変革が求められています。私たちの医学の分野においても、研究・診療・大学教育・そしてその運営方式と、今までとは違う、そしてCOVID以降の時代にまで即した新しい方式の模索が必要となりました。注意すべき点は、この模索は必ずしも変革的な模索ではなく、新しい日常の有り方を作り出していく作業であることです。2020年初めから年を跨いだコロナ禍ではすが、長い視点でこの先を見つめて考えてみると、2021年の現在はまだまだ船出の時かもしれません。
もしCOVIDの流行が1980年代の出来事だったら…と考えるとぞっとしますが、西暦2000年以降、幸いにも人類はインターネットという革新的なツールを編み出し、既にその包囲網は世界中を張り巡らせています。ここに来てWHOはSocial distanceに変わる次の用語として、Physical distanceを提唱しています。この言葉の意味は「コロナウイルスの蔓延る社会の中でも、人と人とのつながりが離れることの無いよう、またたとえ物理的には距離が離れたとしても一人一人が安全に社会と人との関係を保てるような有り方を模索していこう」という倫理的な意味が込められています。
折しも一年延期された東京オリンピック、そしてパラリンピックが終わる6日後に、第75回日本小児神経関東地方会は開催されます。コロナ禍のオリンピックに伴う国内外の人流を鑑み、私共はこの度の開催を感染リスクの無い完全Web方式で計画させていただきました。本稿に向かう7月末の候、日々Webシステムの準備に取り掛かり、また新たな電子決済方式や、視聴ログの確認システム、そして参加証ダウンロードページの作成作業にも着手しています。
一寸先の世界は誰にも分かりません。しかしコロナ禍に志を同じくする諸氏がWebに集い小児神経学の研鑽を積む…その暁が来るべき新しい日常にむけて学術的にも全人的にもより温かな医療の発展に繋がりますよう、会員皆さまのご参加、そしてご意見を心よりお待ちいたします。
2021年9月11日
第75 回日本小児神経学会関東地方会
会長 今高 城治
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