研究内容

脳低温療法プロトコール
 小児急性脳症に対する軽度脳脳低温療法と長時間の体温管理管理とTargeted Temperature (Time) Management (TTM) を組み合わせた新しい治療戦略プロトコール(2020)がJournal of Clinical Medicine (JCM)に発表されました。2022年には新たな小児急性脳症ガイドラインが刊行されました。当研究室では小児期に発症する急性脳症から世界中の子ども達の未来を守るために、さらなるエビデンスの構築に尽力します。
インターネット・ゲーム障害は新しい子どもの生活習慣病
やり過ぎると昼夜逆転・不登校の原因に。ゲーム障害について獨協医大今高准教授に聞く|下野新聞「SOON」ニュース|(shimotsuke.co.jp)
2021のオンライン学会率97%ーニューノーマル時代の学会トレンドを探る
 コロナウイルスの波が繰り返し訪れた2年間、学会や研究会のトレンドはどのように変わったのか。木村情報技術株式会社と協力し「2021年夏のオンライン学会率は97%に~ニューノーマル時代のオンライン学会のトレンドを探る」と題したWebセミナーを開催しました。
軽度脳低温療法プロトコール2019
 2019年より我々がICUと取り組んでいる小児急性脳症に対する軽度脳脳低温療法と長時間の体温管理管理を組み合わせた最新のプロトコールになります。
第75回 日本小児神経学会関東地方会 2021年 (宇都宮)
 東京オリンピック後の新型コロナウイルス感染拡大を考慮し開催した学会でしたが、お蔭様でプログラムHPには700を超えるアクセスをいただき、大盛況のもと幕を閉じることができました。
第58回 日本小児神経学会教育講演 2016年 東京
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揺さぶりに伴う急性硬膜下出血
厚生労働省HP 広報啓発DVD(赤ちゃんが泣きやまない~泣きへの対処と理解のために~)
揺さぶりに伴うびまん性軸索損傷
広報啓発DVD(赤ちゃんが泣きやまない~泣きへの対処と理解のために~)
Strategic foresight
 子どもを取り巻く未来を的確に予測する事は難しいことです。しかしそうした難しさを前提条件として、社会の変化に柔軟に適応する能力を高めるには戦略的洞察(Strategic foresight)が欠かせません。
幼児ダミーモデルの転落による頭部外傷
 転落による頭部外傷と揺さぶりに伴う脳損傷の違いをクリアーにすることは、後の子どもの療育を考える上でとても大切なことです。現在我々は過去の国内事例に対するSystematic reviewを行う事で、後方視的な分析を進めています。
スイングチェアー上の乳児の頭頸部の動き
 車のチャイルドシートや子どもをあやすためのスイングチェアーなどStop and Goを繰り返す外力は、頸の据わらない乳児では慣性の法則に従い過剰な角度で頸(頚髄)を始点に頭部(大脳)が揺さぶられてしまいます。こうした外力(剪断力)が乳幼児揺さぶられ症候群( Shaken Baby Syndrome;SBS)に関係したとする事例が報告されています。
mTORシグナルpathwayの概略図
自閉症スペクトラム障害 (ASD) とmTOR pathwayの概略図を示す。
ASDに関連する重要な複数の遺伝子 (FMR1、PTEN、NF1、TSC1、TSC2) などが一連の関係にあることが解る。
小児細菌性髄膜炎53例の起因菌 (2000-2017)
 我々は2000年~現在まで、新生児および小児の細菌性髄膜炎のデータベースを構築しています。近年、予防接種事業の普及に伴い肺炎球菌やインフルエンザ杆菌による小児髄膜炎が減少した反面、G群β溶血性連鎖球菌による細菌性髄膜炎が増加し問題となっています。
Intellectual curiosity
 科学の発達と同様、生来子どもは知的好奇心(Intellectual curiosity)があるからこそ発達を遂げます。そのため大人になってからも持続的な発達を実現するためには「知的好奇心」が必要不可欠なのです。
医療的共通価値の創造
 2021年、COVID-19前の医療的価値は既に危機に瀕した。ならば新しい日常の医療は何処に向かうべきだろうか。マイケル・ポーター氏とマーク・クラマー氏の共通価値の戦略理論を基に論じてみる。
小児期早期発症神経変性脳症
小児期早期発症神経変性脳症の責任遺伝子を明らかにしました。
―微小管コファクターTBCD遺伝子変異の同定―
軽度脳低温療法プロトコール2014
Brain hypothermia therapy for status epilepticus in childhood.
Imataka G, Wake K, Yamanouchi H, Ono K, Arisaka O.
Eur Rev Med Pharmacol Sci. 2014 Jul;18(13):1883-8.
医療と生命倫理のパンセ
「人間は考える葦である」ブレーズ・パスカル(1623-1662)
Mild-BHT/pulse
 2000年以降、我々が積極的に取り組んでいる「小児期発症の急性脳症に対する軽度脳低温療法とステロイドパルス療法の併用」は、2016年に特許庁より5年間の商標認証(特許出願番号2016-125734)を取得しています。
JCM